J禁小説
□PINKY GIRL?
3ページ/4ページ
俺は下半身を擦り付けないように赤西から離れる。ダンス中なのにあからさまに離れた俺を赤西の強い手が引っ張る。
振り付けの1つのように俺はくるりと周り赤西の腕の中に収まる。
耳元に赤西の唇が触れた。
熱い。
仁「もっと……」
赤西が魔法をかける。
もう俺には観客の声も何も聴こえない。
あるのはやたらと熱い体が2つ。
聖『赤に……』
名前を呼ぶ前に頭を鷲掴みにされた。
俺は急に現実世界に戻され,振りを思い出す。
オィオィ,俺υ
何トランスしちゃってんだっつーのυ笑
俺は目の前の男の顔を見つめる。
赤西はあいかわらずの微笑みでなんだか憎たらしい。
お前……恐ろしいなυ
そんな事考えてたら赤西の顔が近付く。
俺もゆっくりと顔を寄せていく。このままキスしたように見せて赤西が俺のカツラをバッと剥ぎ取る。
んで笑いがドッカーン!!
と起こるはずυ笑
てか笑ってくんないと女装の意味ねぇーから!!
赤西は首を横に傾けキスの真似をする仕草をする。
俺も赤西が倒した方とは逆に首を傾ける。
俺はなんだか条件反射的に瞳を閉じた。
俺の唇に熱い吐息がかかった。
赤西近すぎだろ……なんて頭で考えてたら濡れた感触を感じて目を開けた。
ちゅ。と歯切れの良い音が口から聞こえたかと思うと俺は意気良いよくカツラをもぎ取られた。
会場からはキャーと言う黄色い声援が聞こえた。
俺は驚いた気持ちを隠すように変顔をして赤西に頭を叩かれた。
それが合図で舞台が暗くなり田口と亀の【special-happiness】が流れ始める。
―――――――――――
俺と赤西は暗闇のステージから急ぎ足で逃げる。
ドームの裏通路を行き交うスタッフの間を縫うように楽屋に急ぐ。
仁「ハァハァ……ちょ,聖……歩くの早いυ」
俺は掴まれた肩を払ってひたすら楽屋に歩いた。楽屋に入ると誰も居なかった。他のメンバーは次の曲の衣装にでも着替えてるんだろう。
仁「……聖」
後ろから息があがって余計にイヤらしく聞こえる赤西の声がする。
俺は熱った自分を見せないように振り返らずに『何?』と答える。
するといきなり背後から腕が伸びてきて俺の体を抱き締めた。
聖『ッ!!』
仁「……なぁ,この曲終わるまで後3分はあんじゃんか。どーする?」
聖『な,何が?』
赤西が俺の張り詰めた分身を握る。
ちょっと『アッ!!』とか甘い声を出しちゃう俺υ
仁「俺の腰まだ元気ですけどぉ?笑」