J禁小説

□PINKY GIRL?
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中丸の《MY_WEATHER》が終わり,東京ドームがいい感じに熱を帯始めていた。
俺はドーム中央にある機材が置いてある所で金髪にヒラヒラスカート。細かい網目の黒ストッキングに白い帽子の………そぅ。言うなれば女の格好でスタンバっていた。


割れるばかりの歓声。
妖しい光のステージ中央に現れる黒いハットをかぶった赤西仁が浮かび上がる。

エロぃ歌声とファンの狂ったような黄色い声が聞こえる。
俺はバレないように機材達の陰に隠れながらステージを覗く。
赤西がかぶっていたハットを空中に放り投げ自慢のエロ腰をクネクネと揺らしながら踊っていた。




聖『うっわ〜ェロ!!』





思わず声が出る。
男の俺が見ててもエロィって思うんだから,この東京ドームを埋め尽す女子達はどんだけ下半身濡らしてるんだか(笑


俺はしばらく赤西の出すエロフェロモン(?)から目を反らせずにいた。



―――――――――




仁「俺,聖がぃい……」





それは突然だった。メンバー全員で今回のライブの意見を出しあってる時。
それぞれのソロにバックダンサーで他のメンバーを出そうと言う案があり,俺のソロには赤西と中丸。中丸のソロには亀と田口が出る事が決定していた。
それ以外のメンバーのソロにはバックダンサーを付けると言う話はなく,その予定でだいぶ話を進めていたところだった。
なのにいきなりの赤西のワガママ。





亀「なんで今更υ」

上「ワガママ言うな」

仁「いゃAυ最初にも言ったじゃん。ドーム最終日は俺のソロで特別にダンサー欲しいって。」

中「い,いゃ,まぁー分かるんだけど今からじゃ聖も振り覚えんのだって辛いし……」




メンバーが俺の方に視線を向ける。
俺は先ほどからのやりとりをボケーと眺めたままだった。






「ぃいじゃん。youやっちゃいなよ★」






俺達の背後から英語混じりの低い中年男性の声が聞えた。
みんなが声の方向を振り向くと皆様お馴染のあのお方………





『「ジャニーさん!!」』





俺達は席から立ち上がると社長に向かって挨拶をした。
ジャニーさんは笑いながら俺に近付くと肩に手を置いて楽しそうに話す。





「ドーム最終日に変わった事やったらファンの子喜ぶよ★特にyouが女装とかしたら会場盛り上がるんじゃない?」




聖『じょ,女装っすか?』




俺はジャニーさんの顔をまじまじと見つめた。が,笑った顔は崩れる事なく「決定だよ♪」と無言で言われてるようだった。
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