僕らは出会うべくして出会った

彷徨い来る者
光を求め
優しく包む光は
曙光と共に
悠久の時は
終りを告げて
変わらぬ時の流れを
送れる事が
至福であると
初めて気付いた
些末な欲は
醜きその頭をもたげ
飽くなき宴の
終焉を告げる
幼き欲は
清らかに
終わらぬ夜の
小夜曲
啼き交わす鳥達は
不確かな愛を囁いて
唐突に吹いた風は
嵐の如く吹き荒れ
嵐の明けた空に
儚くも消えゆく小さな綿雲
湧き立つ疑惑は
暗雲の如く
渦巻いて
暮れゆく空に

そう信じられたら
どんなにいいだろう――。


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