中編

□変わらないふたり
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どうして、そう問えば彼は



「君に呼ばれた気がしたんだ」



と答えた。
もう二度と会えないはずの彼が。



あまりにも突然で不可解な出来事に私は混乱していた。



どうして…どうして?
私の頭の中はそれでいっぱいで。



彼はもうこの世にはいなくて…
だけど目の前にいる男の人は間違いなく沖田総司その人で…



私は働かない頭で無理矢理結論を出した。



彼はあの人に似ている別人ではないかと。



「えっと…貴方は…?」



つまりながらも、何とか言葉にして問えば彼は意地悪な笑みを浮かべて



「忘れたとは言わせないよ?」



と答えた。
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