テニスの王子様 DREAM 1
□四天カップル☆白石君とツンデレ彼女
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場所は大阪、
四天宝寺中学校校門前・・・
真っ白な雪に埋もれるようにして、黒い学ランを来た少年は倒れていた。
そして、そんな少年を見下ろすようにして立っている少女。
「・・・蔵、あんたいつまでそうしてる気?風邪、引くよ。」
少女は一向に起き上がろうとしない少年に飄々といってみせた。
その声に倒れていた少年はピクリと反応し、
少し赤みを帯びた手で雪をさらさらと優しく掴み取ると呟いた。
「見てみぃ、この雪の白さ・・混じりけのない白、無駄のない白っ、まるで今日の姫のパンt、」
「死ねこの変態。」
少年の言葉を途中で脱兎のごとく遮ると、少女は言った。
「早く起きないと無駄なことに遅刻するよ?
無駄に制服も濡れて、無駄に体が冷えて無駄なことに風邪ひくかもね。
そしてそんな無駄を無視して私は謙也と光t、」
「それはあかんっ!!!!!!断じて駄目やっ!!
それに俺は無駄なき男、白石蔵之介様やでっ!!?」
そう言ってすばやく立ち上がる少年、白石蔵之介。
朝から部活の後輩、遠山金太郎の熱烈な朝の挨拶のタックルを受け、
避けられずに吹き飛んだんのだ。
ちなみに金太郎は白石が吹き飛ばされたのに気づかず、
いきなりいなくなった(ように金太郎には見えた)白石が瞬間移動したのだと勘違いして、
「白石ーーーっ、わいにも瞬間移動おしえてえなあーーーっ!!?
どこや白石ーーーーーっ!!!?」
と、白石の名前を叫びながら校舎内に消えていった。