テニスの王子様 DREAM 1
□生意気なアイツ☆おバカなあの娘
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「もしたりくんっ、聞いてよっ!!」
「忍足な。なんや、どないしてん??」
「それがね、財前君が私のこと邪険に扱うの!!酷いと思わない?よしあしくんっ!!」
「忍足やって。ま、財前はいつもそんなんやろ。めげへんなぁ、自分も・・・。」
呆れたようにため息をつく、しのびあしけんたくん。
ちなみに私と同じクラスで、私が愛してやまない財前君のチームメイトだ。
「忍足謙也!!!お・し・た・り・け・ん・やっ!!なんやねん!!?
自分、ねらっとんのとちゃうんか!?」
「ごめん☆私財前君への愛が大きすぎてよく他のものがわからなくなるの☆」
「そないな愛いりませんからとっとと消え去ってください。ウザイっすわ。」
「財前君!!!☆」
にゅっといつの間にか私の後ろに現れて毒を吐いたのは、
私が愛してやまない彼、財前光くん。
嬉しくて抱き着こうとしたら、しっしっと払われた。
「酷い!!酷いよ財前くんっ!!」
「なんスか?いちいち俺につっかかってくる先輩が悪いんとちゃいますか??
てかなんで毎日毎日俺のまえに現れるんスか?ええ加減諦めたってください。ホンマ鬱陶しいわあ・・・」
ノンブレスで一気に言ってみせる財前君。
ある意味才能だと思う。
「しっかし・・財前もよくこんな女の相手してられるなあ・・・。俺なら耐え切れんわあ・・・。」
「まあ、謙也さんはヘタれっすから、しゃあないっスわ。」
「俺へたれちゃうしっ、スピードスターやし!!!」
「今スピードスター関係ないとおもうなあ??」
「あ・・・っ」
にこっと笑顔で言ってあげれば、
しのたりくんはあっと声をだして恥ずかしそうにした。
ふふっ、初だなあ・・・。