勝手に浸ってろよ、

□金平糖、砕くと虹。
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涼太って、分かりやすい。




表情で、

声のトーンで、

動きで。



まるで子犬の頃からずーっと
世話したわんこの様に。


手に取るように
考えていることが分かる。





さすがに仕事があると言っていた連休2日目の朝に涼太が家の前にいたのは驚いたけれど、
私の昨日と同じ姿を見て
分かりやすく戸惑った顔を見たら
落ち着いて対応できた。



昨日どうしてたって訊かれたから
電車が止まったから友達の家に
泊まってたって言った。



嘘ではない。


でも真ちゃんに口止めされたからね。


メールの返信がこないから心配だったと言う彼に、一言謝り、「心配してくれてありがとう」と、寄り添えば、
動揺しつつも、

「恋人の心配するのは当たり前っす」
と、少し照れながら微笑む。


まだ何か気にかけてるみたいなので、
そのまま唇に触れようと近づくと
涼太は絞り出した様な声で言った。




「友達って…緑間っちじゃ…
ないよね?」
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