勝手に浸ってろよ、
□灰色猫のあくび
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「しーんちゃーん…
デカすぎなのだよですが…」
ブカブカしたニットカーデをダボつかせ
怪訝そうに□□は言った。
「仕方ないのだよ。
それしかないのだから」
サイズの合わない服を着た□□はなかなか子猫見たいで可愛い…と思わなくもない。
「ん〜…」
ベットでゴロゴロする□□の顔はまだ火照ってるように見えた。
「酔いは覚めたかった?」
「えー
酔うもなにも、たったコップ一杯
ですよ〜?」
…まだ酔ってるな。
「ケータイ」
「んぁ?」
「お前のケータイ。
光っているのだよ」
ベットの脇に放られているピンクのケータイを指差すと「あーはいはい」と
□□は気だるそうに手を伸ばした。
と。
だぼついたカーデのした、の、
だぼついたインナーのした。に…