Bloody Mary
□天狐さん拾ってみた。
1ページ/8ページ
…朧な月が、神社の境内を照らした。
ここは町の小さな稲荷神社。
桜の咲くこの幻想的な夜に、一人の巫女の姿があった。
蝋燭を片手に、敷地を見回りしているようだ
「…まただ…桜には傷つけて欲しくないのに…」
懐から出した梃子で、長い釘を丁寧に抜いていく
「ごめんね、痛かったでしょ?呪は持ち主に『返す』から。」
そう言って藁人形を懐に仕舞い、木の傷を撫でた
「こんな馬鹿がいなけりゃ、BASARAし放題なのに…はぁ(泣)」
最近腐女子ライフから離れてきたからなぁ
癒されたい…
「じゃ、呪をさっさと返して寝ますか…」
その時。