Bloody Mary

□天狐さん拾ってみた。
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…朧な月が、神社の境内を照らした。

ここは町の小さな稲荷神社。

桜の咲くこの幻想的な夜に、一人の巫女の姿があった。

蝋燭を片手に、敷地を見回りしているようだ

「…まただ…桜には傷つけて欲しくないのに…」

懐から出した梃子で、長い釘を丁寧に抜いていく

「ごめんね、痛かったでしょ?呪は持ち主に『返す』から。」

そう言って藁人形を懐に仕舞い、木の傷を撫でた

「こんな馬鹿がいなけりゃ、BASARAし放題なのに…はぁ(泣)」

最近腐女子ライフから離れてきたからなぁ

癒されたい…

「じゃ、呪をさっさと返して寝ますか…」

その時。
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