kiss in the dark
□第一章 -賢者の石-
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「…ホグワーツ…ああ、あの。」
茶を啜りながらほほほ、と笑う老人。
上月家、21代目当主。
上月は戦国の世を影より動かした忍の家。
こう見えても祖父さまは家の誰よりも俊敏で強い。
「知っているのですか!?」
「そりゃあ、美影と母さんが行った学校じゃからのう。」
しれっと言いやがるよこのじじい!!
「じじい言うなこのガキンチョ」
「いっ…!」
このじじい、苦無投げやがった!!
刃は当たってないとはいえ痛い!!
鉄なんだよ鉄!!しかも重い!!
「で、開けんのか?」
そこから、冒頭に至った訳だが。
「…サクラ様。ホグワーツ魔法魔術学校に入学を許可された事をお知らせします…」