本題。

□一話。
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お土産にシュールストレーミングをいただいた。
すっげぇいらねぇ。
あとで隣のおばちゃんにあげるか。



「で、いつ戻るの?」


「行きっちくね。」


「かなり迷惑なんだけど。」


「さすけーねー」


「いやいや、泊めるの私。問題は大有りだから。」



ベッドは一つしかないし。
居間も広いとは言えないし。
いろいろ不便だし。
あとスヴィーは何言ってんのか全然わかんない。



「寝るとことかどうするの。」


「ベッドがある。」


「一つしかないってば。」


「皆で「馬鹿言うんじゃないぜ。」



そんなん絶対駄目。
私が眠れない。
ほら、いろいろとね?
スヴィーが不機嫌な顔になる。
いや、そんな顔されましても。



「ごせやげるなぁ…」


「そんなこと言わないで(泣)」



絶対位置関係おかしい。
私の方が偉いはずなのに。
フィンはおろおろするばかりでスヴィーを連れて帰るつもりはないようだ。



「条件。」


「?」


「私の言うことを聞くこと。」


「……チッ。」


「なんで舌打ちするんだね!?」



ちくしょー。
アイルランドに帰りたい。
でもイギリス嫌いだから帰んない。



「守るって約束して。」


「しましょうよ?他に行くところはないんですからぁ…」


「しょうあんめ。」



とことん偉そうだ。
こうして、私、スヴィー、フィンの三人暮らしが始まった。
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