本題。
□六話。
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帰国した。
家政婦が出迎えてくれた。
私の顔を見て、すごく驚いていた。
泣きすぎて、腫れてるのかもしれない。
兄さんは私を部屋に押し込んだ。
「出てはいけません。」
「何で!?」
「アメリカさんに会いに行かれては困りますので。」
ピシャン…
流石、兄妹だね。
考えていることがお見通しみたいで。
その場に座り込んだ。
「会いたい…」
あの大きな手に撫でてもらいたい。
楽しい話を聞かせてもらいたい。
あの笑顔が見たい。
名前を…呼んでほしい…!
「好き…なんだ。」
どうして、もっと早く気づけなかったのかな。