本題。
□二話。
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「お世話になったぞ!また来るからな!!」
大きな船が音を立てて離れていく。
次に会うのはいつだろう。
アメリカさんが船から体を乗り出す。
「あ、危ないですよ!」
「サキー!遊びに来ていいからなーっ!!」
「っ!」
こんなの初めてだ。
たった一言で、人ってこんなに舞い上がるんだな。
嬉しい気持ちでいっぱいだ。
大きく頷いて、精一杯手を振った。
もっともっと、お話したかったなぁ。
兄さんがため息を吐く。
「兄さん?」
「腕、大丈夫でしょうか…。」
「大丈夫って言ってたよ。」
「ならいいのですが…。」
多少の罪悪感があるようだ。
うんうん、いいことだ。