本題。
□二話。
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「サキさん、起きてください。」
「ん…あと5分。」
「あの…その、お友達が遊びに来てるんですぅ…。」
「友達…?」
約束したっけ…。
むしろ私に友達いたっけ。←
うん、いるよ。
不安になったけども。
二日酔いで頭がズキズキする。
「んー…めんど。」
「お友達が可哀想ですよ。」
「今行きますよー。」
重たい腰をあげて、玄関へ。
開けてから後悔しても遅いということを、覚えておこう。
がちゃ。
「……。」
「よ、よぉ。」
「あー、新聞は朝日なんで。」
「オイ!閉めんなって!!」
「フィン!!この眉毛は友達じゃないから!!!」
「えぇっ…?」
フィンが泣きそうな顔になる。
いや、泣かなくていいよ。
眉毛は私を見て顔を赤くした。
「頬を赤らめるな!気色悪い!!」
「な、なんだと!?」
「大体しつこいんだって!何回フラれたら諦めるの!!?」
眉毛…イギリスは黙りこんだ。
え、黙るの?
言い返せよ、ほら。←
イギリスは私に花束を押しつけてきた。
いらねぇよ。
「好きだ。」
「え、私の話聞いてた?」
「諦めきれないんだ。」
そんな目で見ないでくれよ。
困るんだよ。
好きじゃないんだもん。
がし。
頭の上になにか。
手…?
「なした。」
「!?」
「スヴィー助けて。こいつストーカー!!」
「なな、なんでここにお前が!?」
「くらすけるぞ。」
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フィン、通訳したまえ。
眉毛もわかってないみたいだ。
「殴るぞ、と言ってます。」
「う…」
「クララ透けるぞ。」
「くらすけるぞ。」
「それそれ。」
イギリスが悔しそうにする。
眉毛よ、お前は黙っていればそれなりにいい男なんだ。
だから森へお帰り。←
「覚えてろよ!!」
帰っていった。