SHORT

□彼女と犬とテツくん
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あたし、桃井さつきはただいま休み時間
このあとはテツくんを誘ってお昼にしようと思います!
テツくん教室かなぁ♪



ズドドドドドドドドドドドッ



何やら不吉な音があたしの教室に近づいてくる

知ってますよぉ〜。この音

あたしは嫌な予感しかしなかった




ガラアアアッ!!


いきおいよく開かれたドア


今日はどっちかなぁ
と考えながらドアの方向を見てると
きーちゃんと花ちゃんがドアのところで仁王立ちしてた



「さっちゃあああああん!!」
「桃っちいぃぃぃぃぃぃ!!」


いきなりあたしの机に泣きながら顔を埋めてくる二人

しかたないから話を聞くことにした



「で?今日はどーしたの?」

「あのね!聞いて!ここにニキビできちゃったの!」
「俺もッス!ここ!花と同じとこ!」

「‥‥つまり?」


「「テツくん/黒子っちに嫌われるうううううううう!!」」





教室に響く二人の声
それが妙にハーモニーを奏でてるから余計うざい



「も〜っ!あたしこれからテツくんとご飯食べるんだけど!」
「どうしよさっちゃん!このままじゃテツくんにぃ〜」
「黒子っちに嫌われるッスよぉ〜」



うわーんっとあたしに泣きつくこのテツくんバカ二人
あたしが言えたことじゃないけどこの二人は怖いぐらいテツくんが好きすぎる

ケータイの待ち受けは絶対テツくんだし

お互いに作ったらしいお揃いのテツくんストラップをつけてる

しまいには
『ILOVETK』
つまり黒子テツヤ大好きと書かれたお揃いのTシャツまで持っている

もはや追っかけ


そして驚きなのが
この二人が付き合ってるということ
ここまでテツくんLOVEなバカップルみたことない
あ、当然か


「テツくんはニキビなんか気にしないよー!だってテツくんだもん!」
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