SHORT

□Tell you
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プルルルル

プルルルル



息を吐くと白くなって自分の口から出てきた

外は暗くて、星がよく見える

あれって冬の大三角?




そう考えてると鳴っていたコール音がきれた




『あ?もしもし?』
「あ、青峰?あたしあたし」
『あたしあたし詐欺なら間に合ってんぞ花』
「わかってんじゃん!」


電話越しに聞こえる青峰の声はなぜか少し低く感じる

なんでかな?電話だから?



『こんな時間に電話するなんて珍しいな』
「塾帰りだよ!今日テスト返されてさー」
『悪かったんだろ』
「せーかーい。やばいよ(笑)」


あははっと笑いながら空を見る

今まで見たことないぐらい星がきれい
星、星、星
降り注いできそう



「国語なんかやばい点数とっちゃったー!あたし日本人なのにね!受験どーしよー」
『‥‥』


青峰が返事してこないから、あたしが一人言言ってるみたい



「しかも数学なんか‥‥」


『なんかあっただろ』



「え?」




低い声
いつも聞いてる青峰の声
でも少し、いつもと違って真剣に聞こえる



『言ってみろよ。なんでも聞いてやるから』




でも、優しい声






『桐皇‥‥今のままじゃ‥‥行けな‥‥い‥‥って』


塾の先生に言われた
今の学力じゃ桐皇には行けない

青峰と同じとこにはいけない。と
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