銀魂夢小説

□ごめんね、素直じゃなくって
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ザァー・・・

今日は、雨か・・・。雨ってなんでこうも感傷的になるんだろうな。




ごめんね、素直じゃなくって




昨日の炊き出しの時、美鈴は倒れた。

『少し休んだらどうだ?』
『へーきへーき』

あいつはいつだってそうだ。

『私に出来ることならなんでもしてあげたいし』

真選組の為なら例え火の中水の中。自分よりも何よりも真選組。真選組こそがあいつの全てだ。


「おい!」

ほんの少し目を離した時だった。声がした方を向くと、万事屋の野郎に抱えられ倒れている美鈴がいた。
だから休めって言ったのに・・・。
俺が駆け付けるより早く、万事屋が美鈴を抱え屯所の奥へ走って行ってしまった。
なんであの野郎が?美鈴はあの野郎に俺たちの復讐で斬りかかったはずだろ?あの野郎だって俺たち真選組を良く思ってねぇだろうに。

とにかく、あんな奴に美鈴は任せておけねぇ・・・!


沖田「土方さーん。こっちすごい人なんでさァ。ちょっと手伝ってくだせェ」

土方「んな事言ってる場合じゃねーんだよ!美鈴が!」

「わーおいしそう!」
「こっちもよ!」

一斉に人だかりがこっちに向かってくる。チッ、身動きが取れやしねぇ!

美鈴・・・!


なんとか人波をかきわけ、急いで救護室の前に駆け付ける。戸を開けようとすると。

『…でも、うん。ありがと』

美鈴の声だった。相手は万事屋の野郎なんだろう。

『じゃあ、俺行くわ』

やべっ、隠れるか!ってなんでこの俺がこそこそしなきゃいけねーんだよ!

『カレー、食いてえな』
『カレーね、考えとく』
『さっきの飯、美味かった』

・・・なんだよこの会話。完全にデキてる奴らの会話じゃねーか。なんだよ、これ。
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