銀魂夢小説

□まず大切なのは第一印象
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「はぁ〜!?近藤さんに続いて土方さんも負けたぁ!?」

沖田「土方さんは負けたわけじゃねぇって騒いでましたけどねィ」

「真選組の局長と副長が揃って情けない・・・」

沖田「まぁ、俺も見てましたけどあの”旦那”なかなかやるぜ。俺は負ける気しないけど」

「万事屋をやってんのよね、そいつ。私、ちょっと行ってくる」

沖田「やめとけって!なんせ刀を折っちまって・・・って行っちまった」


まず大切なのは第一印象


冗談じゃない!近藤さんは・・・まあ置いといて、土方さんが負けるなんて・・・。一体何者なんだそいつ。

”銀髪の侍”

二人ともそう言ってた。いまどき、侍なんてまだいるんだ。でも侍が万事屋・・・?よくわからん。
とにかく万事屋を探してみるか。

「あっ、そこのメガネくん」

メガネ「はい、何でしょう?」

「この辺で万事屋やってる銀髪の侍って知ってる?」

メガネ「あー知ってるも何もその万事屋で働いてるんですよ、僕。まあ、給料くれたことは一度もありませんけど」

「うわ最悪・・・。でもちょうど良かった!案内してくれない?」

メガネ「いいですけど・・・仕事の依頼ですか?」

ここはまだ正体を隠しておいたほうがいいよね・・・。

「うん、まあそんなとこ」

メガネ「良かったー最近仕事が全然無かったんですよー」

ますますろくな奴じゃないな・・・。こんないい子に給料も払わず、ろくに仕事もしてないときた。
ただのダメ人間じゃん!!
そんな奴に本当に負けたのか!?あの二人が!?

「ねぇ、”銀髪の侍”ってどんな奴?話聞く限り、ただのダメ人間なんだけど」

新八「ははは・・・。確かにダメ人間ですね。普段はジャンプ読んで、糖分とって、ゴロゴロしてるだけですから」

「じゃあなんでそんなとこで働いてるわけ?」

新八「銀さんは普段はそんなですけど、いざという時には助けてくれるんですよ。いまどき珍しいくらいの”侍”ですよ
あの人は。何となくあの人についていけばいいかなって。漠然とそう思うんです」

「ふ〜ん・・・」

ダメ人間だけど、”侍”で、慕われてて・・・。なんなんだこいつ。とりあえずいい印象ではないのは間違いないな。


新八「あ、着きましたよ。ここです」

「万事屋銀ちゃん・・・わかりやすいなこんちくしょう」

メガネくんに続いて、階段を上る。

新八「ただいまー。銀さーん仕事の依頼ですよー。お客さん連れてきましたー」


「おー。入ってもらえー」


奥から聞こえてきたのはけだるそうな、やる気ない声。最悪。


新八「どうぞ、あがってください」

「うん、おじゃましまーす・・・」

部屋に入って、まず目に入ったのは「糖分」の文字。その下には銀髪。死んだ魚の目。ゆるーい着流し。
ジャンプの山・・・。

「プチッ」


銀時「どうもー万事屋銀ちゃんでーす。今日はなんの依頼・・・でっ!?」

「そうね・・・あんたに死んでもらうことかしら!」

新八「ちょっとー!!なに急に斬りかかってるんですかァァァァ!?」

銀時「おい新八!!本当にお客さんかこれ!?こんな凶暴なお客さんいるの!?依頼内容が強烈すぎんぞ!?
まだ第一話だぞ!」

新八「さっきまでは普通に話してたんですよ!」


こいつ・・・私の刀を木刀で止めてやがる。しかも全然びくとも動かない。さっきまでジャンプ読んでたのに、一瞬で
私の動きを見切り、刀を受け止めたっていうの!?


銀時「ちょ、ちょっとお客さーん?その依頼はお受けできないんで帰ってもらっていいですかー!?」

「その木刀どかしたら帰ってあげる」

銀時「どかしたら俺が土に還っちまうだろォォォ!!」

新八「神楽ちゃーん!いるんでしょー!ちょっとこの人止めてー!!」


まだ仲間がいるのかよ・・・。ここは不利だ、一旦引くか。


「ここは一旦引いてあげる。でもいつか、絶対あんたに復讐してやるから。んじゃおじゃましましたー」



銀時「ねぇ、あれが本当にヒロインなの?大丈夫?主役の俺殺すとか言ってるけど大丈夫?この夢小説大丈夫?」

新八「さあ・・・どうなんでしょう・・・;」

神楽「ホワチャーッ!銀ちゃん大丈夫アルか!?」

「「おせーよ」」


第一話  おわり
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