銀魂夢小説

□ごめんね、素直じゃなくって
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土方「おい」

銀時「うわぁ何!?びっくりするんだけどー!心臓止まるかと思ったんだけどー!てか一瞬止まったよ!?間違いなく俺の心臓一瞬止まったからね!?」

土方「そのまま一生止まってれば良かったのにな」

銀時「ひでー事言うなよ大串くん!」

土方「誰が大串くんだ!いい加減名前覚えろよ!土方だ!ひ・じ・か・た!」

銀時「はいはい、で、ひざ小僧さんが何の用なわけ?」

土方「てめー、わざと言ってるだろ・・・」

銀時「用無いなら行くわー。あの料理たちが俺に食われるのを待ってるんでー」


土方「美鈴にもう近づくな」

銀時「・・・・・・・・」

土方「あいつにこれ以上踏み込むようなことするな。ああ見えて美鈴は弱い。誰かが支えてやらねーとすぐ倒れちまう。あいつを支えるのは真選組で、俺だけで十分だ」

銀時「・・・あのさー、何か勘違いしてるみたいだけど?そもそも近づいてきたのはあっちだから。第一話からいきなり至近距離まで斬りかかってきたから。・・・・別に、踏み込もうなんて思っちゃいねーよ」

土方「美鈴が礼を言ってた」

銀時「うわー鬼の副長が盗み聞きですかこのヤロー」

土方「茶化してんじゃねーよ」

銀時「・・・はぁ。そりゃあ、人に親切にされたら礼を言うのが人間ってもんだろうが。そんな当たり前のことも出来ない人間を置いておくような組織なのか、真選組は?やだねーこれだからチンピラ警察は」

土方「・・・ふん、てめーが親切だぁ?自分を殺そうとした奴に か?」

銀時「んなこと関係ねーよ。目の前で倒れたら助けるんだよ。例えそれが、自分を殺そうとした奴でも、じじいでも、ばばあでも、ゴリラでもな」

土方「俺はてめーに助けられるのだけはごめんだ」

銀時「はんっ。こっちだってお断りだ!助けるどころかとどめ刺してやるっつーの!じゃあいい加減俺行くから!」


『ありがと』

美鈴が礼を言う理由がわかってしまいそうで。

でも、むかつくから考えないようにした。




「ねー土方さん!」

土方「・・・美鈴か、どうした?」

「どうしたはこっちの台詞!さっきからぼーっとして、どうしたの?」

土方「いや、なんでもねえ。それよりなんか用なんじゃねーのか?」

「うん。・・・雨、だからさ。隣、いてもいいかな?」

土方「仕事はどうした。書類整理たまってんだろ」

「隣でやるし!そしたらサボれないでしょ?」

土方「マヨネーズ一年分だ」

「え?」

土方「サボらないように監視してやる代金だ」

「オッケー!一日分ね!交渉成立!」

土方「おい!成立してねーよ!一年分っつったんだ!誰が一日分でいいっつったよ!おい!」


本当は、マヨネーズなんて無くてもいいんだ。
美鈴、お前の隣なんていくらでもいてやるよ。


第七話 おわり
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