親子シリーズ
□一人でできるもん!
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ここは麦わら海賊団
『んしょ、よいせ』
「あら、何運んでるの?リオ?」
『あ、ナミー!
フランキーがね、コーラ持って来てってさ』
「そんなに持ってかなくても良いんじゃない?
重そうだし、手伝おうか?」
『いーの!一人でできるもん!』
「あー、やっぱり半分持つわね!割れたら危ないし」
『んもー!ひとりでできるのにぃ』
「ちゃっちゃと終わらせちゃいましょ!」
『ウソップー!ルフィー!
リオも、釣りやるー』
「おーう!やろうぜ!」
『まだ、釣れないねー』
「って、さっきやったばっかだろ」
__ピク
『お?』
「引っ掛かったか?」
『かかった!』
「おー!大きいぞー!」
「よし、リオ後はオレに任せろ」
『んー!一人でできるもん!』
「いやいや、逃がしたら晩飯無くなるからそんなこと言ってらんねーんだよ」
「行くぞ、1、2の3!」
『わ!』
「おー!でかいなー!」
「良かった、良かった。
晩飯確保だ」
『んもー!ひとりでできるのにぃ』
「いや、無理だろ」
「うんうん」
その言葉に少女はほっぺをぷぅと膨らました
『サンジー!
お手伝いあるー?』
「じゃあ、お皿並べてくれるかな?」
『はーい♪』
お皿を並べて行くが、テーブルが少し高く背伸びをしている
『あっ!』
手が滑り、皿が落ちそうになった所を間一髪、大きくなったチョッパーがキャッチした
「オレも手伝うよ」
『へーきだよ、ひとりでできるもん』
「でも、危ないからやっぱり手伝うよ」
『んもー!ひとりでできるのにぃ』
__夜ご飯
『いただいまーす!』
「おい、ケチャップついてんぞ」
『んー、とってー』
「ったく、そんくらい自分でやれよな」
ゾロは渋々ケチャップを拭いてやった
「あらー?
いつもなら、一人でできるもん!って言うのにね」
「確かに…」
「そういや、釣りん時も…」
『パパはいーの!』
「どうして?」
『ん?だいすきだからー♪』
「あら」
「ふふふ」
『みんなもすきだよー?
でも、パパはだいすきー♪』
「だってよ、ゾロ?」
「うるせ!」
「ちっちゃな、告白ね」
「愛は大きいかもよ?」
『ごちそーさま!
パパー、おふらはいろー』
「あぁ」
今日は、ちょっとだけ甘えんぼ
いつもは、一人でできるもん!