親子シリーズ

□やだもん!
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今日はとても良い天気



ここはグランドラインを進むハートの海賊団


食堂では今日もまた、親子の戦闘が繰り広げられていた


『ごちそーまさ!』

「コラ、ごちそうさまじゃねーだろ
また、トマトだけ残しやがって」

『だって、トマトやだもん!』

「あのな、トマトだってちゃんと栄養があるんだぞ」

『そんなにゆーなら、パパが食べれば良いでしょ!』

「俺が食べても意味がねーんだよ
リオが食べないとリオの身体に栄養がいかねーだろ」

『やだもーん!』

そういって、愛娘は白熊の後ろに隠れてしまった

「おい!まだ、全部食べてねーのに席を立つな!」

『わー!パパがおこったー!助けて、ベポー!』

そんな、言葉を白熊に言っているが少女は何処か楽しそうだ

「わわっ!リオ、ちゃんとキャプテンの言うこと聞かなきゃダメだよ」

『えーーーー!』

「ベポの言う通りだぞ。
船長の言うこと聞かなきゃ、おやつはなしだぞ」

『んもー!ペンギンまでぇーー!』

ほっぺをぷぅと膨らまして怒る姿はとても可愛らしく、許してしまいたくなるがそんな甘やかす訳にはいかない

「リオー、ちゃんと食っとけー!
大きくなれないぞー!ww」

『トマトたべなくたって、ちゃんと大きくなれるもんねー』

「いーや、分かんないぞ?」

『じゃあ、シャチはトマトたべなかったから小さいのか!』

「う、うるせぇ!背は、気にしてるのに!それに、トマトはちゃんと食べてたぞ!」

『んじゃあ!トマト食べなくても大きくなれるもんねー』

「はぁ…、じゃあ、トマト食べるか注射打つかどっちか選べ」

『えぇーーーーーー!
なーんで!?ズルいよ!
リオがちゅうしゃ、いやなのパパ知ってるでしょ!』

「あぁ、知ってる
だったら、トマト食べた方が良いだろ?」

『よくないもん!
じゃあ、パパも甘いもの食べないと大きくなれません!』

「俺は、もう大きくならなくても良いんだよ」

「だから、ちゃんと船長の言うこと聞いとけっつたのに」

「そうだぞ、トマトには肌を綺麗にする成分もはいってるんだぞ」

『ん?そうなの?』

「そうだ、大きくなれても綺麗になれねーぞ」

『えーーーー!
それは、やだぁ』

「んじゃ、食うんだな。ほら」

『んや!』

父の持つスプーンに娘はプイっとそっぽを向く

「ほら、食べないと
おやつは無しだぞ」

『しかたがないなぁ』

ぱくっとトマトを食べたがやはり嫌な顔をしている

「頑張ったな」

『うぇ〜、ブツブツだぁ』

「ほら、おやつだぞ」

『わぁ!ケーキだケーキ!』

「頑張ったからってコックが作ってくれたんだ、後でコックに礼を言っとけ」

『はーい♪いただいまーす!』

「上手そうに食うな」

そう言って、ほっぺについたクリームをとる

『ん!』

ケーキを少しとり、ローに向けている

「食えってか?」

『そー!』

「甘いものは嫌いなんだ」

『ちゃんと、食べないと大きくなれません!』

「船長、食べてあげてくださいよ」

『はい、あーん』

「ッチ、後で覚えとけよ、お前ら」

食堂では笑いが溢れた










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