旧約聖書
□遊戯
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「わあ!!!」
城内に大声が響いた。
ただちに門番所の隊士たちが駆け付けた。
「何事でございますか!?」
ゲーテは何を見たのか腰を抜かしてガタガタと震えていた。
もう夜もふけった頃であたりには誰もいる気配がなかった。
「ゲーテ副隊長!どうしたのですか!?」
どうしたって…無神経ね!こっちは怖くて死にそうだったんだからね…。
お…お、お化けがいた!
夜だから…??何てタイムリーな。私は肝試しとかそういったものが苦手だっていうのに!!
「何って幽霊よ!幽霊…!夜なんだしこんな暗い所に出るんだから幽霊に決まってるでしょ!!」
ヘヤのところにでも出てくれればいいのに…
なんっで私のとこなのよ!
冗談じゃないわ…
ゲーテは必死で自分に言い聞かせた。
見間違い見間違い、きっと誰かいたに決まってる。
バミーラ様かもしれないし。
「でも、なんかこれだけじゃないような…もっとこう…なんか、インパクトが…「ゲーテー…」きゃあああああああああああ!!!」