砦にて。

□いたずら
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「内人君。二択問題なんだけど。」
「何?」
パソコンから顔を上げた創也と向き合う。
「あのさ、君、僕の事、嫌い?」
「はぁ!?」
いきなり何を言い出すんだこいつは。
「じゃあ、好き?」
「……他に選択肢は?」
「二択だって言っただろう?人の話はちゃんと聞かなくちゃいけないよ?」
ひどい言われようだ。
「その質問の意図は何なんだ?」
「……」
教えないのかよ!
「言うつもりは無いんだな?」
「……」
「じゃあ、嫌い。……うわ!泣くなよ!」
「ッ……」
「じゃあ、好き。」
「『じゃあ』ってなんだい。誰が誰をどう思っているのか、はっきり言いたまえ。」
なんだその超上から目線は!!
「やっぱ、嫌い。うわ!泣くなってば!」
「……」
「いや、膨れたいのはこっちなんだけど。」
「…クスン。」
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