闇に溶ける色

□伍
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「死神くん死神くん。ちょっと頼みたいんだけど・・・」


「ん?なぁ〜に?」


「ちょっと人探しを手伝って欲しいんだけどいいかなァ?」


「あーアタシそうゆうのパス!そうゆうメンドクサそうなことはしない主義なの。」



片手をかおの横で振りながらグレルは答えた。


「(・・・しかたない、あんまり言いたくはないけど。)」


グレルの反応に口元をへの字に歪ませながら不本意ながらも条件を提案した。



「協力してくれたら一日ダケ小生を好きにしていいよ。」


「協力するする!しちゃうッ!」



本当にこの死神くんは扱いやすい。


だがやはり提示した条件に多少なりとも後悔はしてしまう。


でもこれも黒葉を助ける為だと自分に言い聞かせ、葬儀屋は現時点で分かっている情報をグレルに話した。



「で、アッチのほうに居るっぽい野郎と女を見つければいいのね?」


「うん。たぶんあの森の中のどこかに居ると思うから見つけたら小生たちに知らせておくれ。」


「了解DEATHッ!約束忘れんじゃないわヨ?」


「・・・うん。」



少し間を開けて返事をする葬儀屋をセバスチャンは哀れなものを見る目で見つめていた。


「んじゃさっそく行ってくるワネ〜☆」


グレルはセバスちゃんと葬儀屋へ投げキッスを飛ばしながらバルコニーから帰っていった。






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