その他

□病室で
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「ねえ、私の事好き?好きだよね?」







そう言って彼女のか細い手はベットに身を預けたままの僕の首を絞めた







「カハッ……」







むせた




それでもお構いなしにどこにそんな力があるのかと言わんばかりの強さで締めてくる









好きだよ





心の中でこれ以上無いくらいに叫ぶ





けど、決して彼女には届かない





自分から聞くことを拒絶している






だから酸素を取り込もうとすることすら許さない
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