飛竜×汚忍

□おれの同居人7−9
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今更ですが汚忍はだいたい目線を外してます。汚忍じゃない・・ね・・家出癖があってごめんなさい。

いつもらせつ護衛してますた。





飛竜に邪魔にされたらもうどうして良いのか分かんねえよ!

ばーかばーかH
好きな女出来たくらいで態度変えやがって!
妬いて機嫌悪くなりやがって!つーかお前でも嫉妬するんだ。
おれは女に興味なんかねーんだからいらねー心配なんだよ。
岩につるはしを叩きつけるとまた折れた。
今日は調子が悪い。それとも不良品か?気が付けば息も切れている。
帰った方が良いか。つるはし勿体無い。
呪符を使おうかと思ったけど止めた。真っ直ぐ帰りたくない。


時間つぶしと気分転換に船に乗って波に揺られてそれから飛空艇に乗って風に当たった。
(気晴らしが風にあたる事っておれって無趣味過ぎるw)
それでも気が晴れなくてもう一度最初からと思い船に乗ったらアルザビに着いた。
そしたら絶対突破されるバルラーン絶対防衛ラインがどうとか言っていたので参加してみた。

紙幣もったいねえ思いながらも飛竜の事考えなくて済むのは良かった。
ああ今日もらせつwはゲンキダナー。



ビシージが終わって大分時間もつぶせたし帰る事にした。
さて夕飯何作ろうかな・・・あ、今日飛竜に昼飯置いてこなかった。
でも直ぐに思う。いらないだろ。
あの女と食べただろ。
もしかしたら夕飯もいらないかもなあと思いながらも野菜と肉を買う。
うちには冷蔵庫様があるし問題ない。



飛竜はちゃんと居た。(ちゃんとってなんだ)
読んでいた本から顔を上げて「おかえり。」と言った。
「ただいま。」と言いながら機嫌はもう直ったか?と嫌味を言ってやろうかと思ったけど止めた。
傷つくのはおれだろう。


夕飯を飲み込みながら後何回こうやって食えるのかな、なんて考えた。
気が早いかもしれないけれど飛竜が誰かに好意を向けるなんて無かったからどうなるかなんて分からない。
「シルヴィアが一度三人で会いたいと。」
何も口に含んで無くて良かった。飲み込んだ後で。
しかし脈絡ねえなあ。
「あーうん。でも予定合うかな・・・。」
何かこれ結婚相手に会ってくれって言われる親みたいな状況だなw
あ、どっちかっつーとお母さん欲しくないか?って言われる子供?わー笑える笑えるよ。
「そうだろう。そう言っておく。」
自分から言っておいて、そうだろうって何だよ飛竜。
そんなにおれに会わせたくないの?お前相当心狭い。
幾らなんでもその嫉妬レベルはやばい。
恋愛経験無い奴が恋するとそうなんのかもなー。あ、恋愛経験無いのはおれもかwww
あーおかしい。おかしくておかしくて。
「どうした?」
ああごめん。顔に出てた?
「何でも無い。ちょっと出てくる。」
「夜だぞ?」
「食器そのままで良いから。」
武器だけ装備して鞄を持って笑顔でモグハを出た。


風に当たるかそれとも波に揺られるか。
どっちにするかなー。夜空を見上げれば生憎の曇り空。
星が見えないなら波に揺られるか。海賊でも出たら楽しいだろうし。


ガードに飛ばしてもらって丁度着いた船に乗り込む。
釣り人から離れた場所で汚れた海を眺める。湿っぽい風も悪くない。おれにぴったり過ぎる。
あんな下らない事で怒ってモグハ飛び出すって・・・。
いくら飛竜が優しくてもそろそろ限界だろう。帰ったら居なかったりして・・
あ、やべえ視界歪んできた。上を向きながら慌てて鞄から目線を取り出しー
「あの、すみません。」
思わず振り返る。とその拍子に頬を涙が伝う。
慌てて涙を拭って無かった事にした。(おれ的に)
「タイミング悪くてすみません。」
エルヴァーンの白魔道士さんは頭を下げる。
「いえ・・何でもないですから・・・。」
ごみが入ったんですよ。ええ。
おれが言うと白さんは隣に並び「ちょっと失礼します。」と言いながらおれの頭を撫でた。
「え?あの?」
子供じゃないんですけどー?
「すみません。貴方が年の離れたいも・・弟に似ていて・・放って置けなくて。」
「はあ・・・。」
異常な光景だと思う。男の頭を男が撫で続ける。でも今のおれには振り払えない。
「実はさっきから横顔が似ているから話をしてみたいな、と思っていまして。」
「そうなんですか。」
「凄くしっかり者で可愛いんですよ。」
すげーブラコンだなこの人。笑顔で弟を語り出す白さん。
「仲良いですね。」
「はい。…最近は好きな人が出来たみたいで・・構ってくれないんですけど…。」
・・・奇遇ですね。おれの同居人も好きな人が出来て態度が少し変わりました。
おれに与えられる特別はもう御終いだそうです。
ああ頭撫でられるのって気持ち良いなあ。目を閉じると波の音が止んだ。
「海賊か。」
音楽が鳴り響くと白さんは既に片手棍を握っていた。
【 忍者は レン からパーティの誘いを受けました。】
レンさんて言うのか。
今夜は似た者同士でPTだな。思わず笑うと笑い返される。
嬉しくて楽しくなって
海賊が去った後二人で船を降り酒場へ入った。
色んな話をした。主に愚痴だったけれども楽しかった。



モグハに帰る頃には1時を回っていた。
意外にも部屋には明かりが点いていて、飛竜は起きていた。
「おかえり。」
「・・ただいま。まだ起きてたんだな。」
珍しい。いつも早いのに・・待っててくれたんだよな?
凄く申し訳なくて顔を良く見れないままバスルームへ向かうと飛竜もついてくるのが分かった。
「何?」
振り返ると飛竜はいつもの顔で
「服を脱いで体を見せてくれ。」
は?
「安心させてくれ。」
「・・・・怪我なんかしてねえよ。」
心配して待っててくれたんだな飛竜。
ごめんな。おれくだらないヤキモチ妬いて・・特別じゃ無くても―
「服を脱いでくれ。」
「・・・信用ねーなおれ。」

無視してシャワーを浴びていると飛竜が中に入ってきた。
固まるおれを裏表と凝視し出て行った。きっと脱衣所は水浸しだろう。
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