リボーン夢

□いち話!
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「起きた?」


私は真っ白な空間にいた
床があるのか浮いているのかわからない

私に声をかけてきたのは青年だった

「え?なに?」

「………まぁまず話そう



君は死にました」


いきなりそう言った青年
確かに私は街で一番高い階段から落ちた

きっと死んだ

でも現に私はここに居る


「君は死んだんだ
体は無くなり魂は切り離された

もう現世には戻れない」

戻れない
そりゃそうだろう
死んだんだ、生き返れる訳がない

「でーもーねー?」
「?」

またいきなりテンション高めに言い出した

「君はねーなんだかまだ死んじゃダメだよ?って感じる。

てことで!君のその漫画の世界にトリップしようか★」

私のその漫画?
あ、きっと友達に借りたやつかな

それは良いね!








とでも言うと思ったかぁぁぁ!!?

「あれ?良くないの?」

「読心術を使うな」

そしてある程度話を聞いた

私は死んだ
魂は現世に戻れない
だけど死ぬには惜しいらしい

で、私を必要としている世界はまさにこのリボーンの世界らしい

でも


「お兄ちゃんは?
1人になっちゃう!」

「知らないね そんなこと」

そう冷たく言い放った青年
その言葉は私を泣かせるには十分だった

なんせ今はいっぱいいっぱいだったから

「……お兄ちゃんが1人なんてダメ、現世に、戻れないの?」

震えた声で青年に問いかけても冷たい目で首を横に振った

「……ッ…」

涙を拭わず、流す

「……泣かないで、君は生きれるからその内チャンスは訪れる」

「チャンス……」

「絶対にチャンスは訪れるから」

そう言われて一人ぼっちになってしまう兄をまた思い浮かべた

「チャンスがあるなら…



そのチャンスに賭けてみたい!!」

「……その息だ


で、あの世界で生身は生きてけないでしょww」

「え?」

「だから力をあげよう

1つは猫だ
猫にコンバートするだけ
基本はそのままで猫耳と尻尾が増えるだけ

身体能力は猫同様、ジャンプ力や聴力が上がる」

便利な能力だ…

「もう1つは吸血鬼

全体の身体能力が格段に上がる
目は紅に染まり、牙が出る


そして初めのころは理性を無くすだろう」

怖いと思ったが慣れれば大丈夫だと言ってくれた

「ただ、君は最強なんかじゃない」

「!……分かった」


今度の命は大丈夫にするよ

「ちなみに俺は神様だからさ♪」

「は?」

「頑張ってね

猫魔 サブレ」


そう言われた私は急に空いた穴に落ちた

「(また落ちるの!?)」



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