中臣さんシリーズ

□Number twO
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「にゃーん」
「あ、みーたん。おはよう、君はいつ見ても可愛いね…ふふ」

九十雲は休日なのに制服で中庭に現れた。
理由は簡単、今日は月に一度ある親衛隊とのお茶会があったのだ。

今回は午前中でお開きになり、そのまま暇を持て余していた九十雲はみーたんを思いだし中庭に足を運んだのだ。

くすり、と笑い、九十雲はみーたんを抱き上げベンチに腰掛けた。

「みーたんはいい匂いがするね…飼い主さんに入れてもらってるの?」
「んなー……」
「そっか。飼い主さんはどんな人なのかな?是非会いたいな。……おっと、そろそろ寮に帰らなきゃ。ばいばい、みーたん」
「にゃーあ…」

九十雲はみーたんを下ろし中庭を立ち去った。

そして九十雲が去ったのを確認し、用務員がみーたんの元へ現れた。

「プリンスは俺に会いたいんだってさー、みーたん。どうする?」
「なう」
「会えって?でもあの子の親衛隊に見つかったら退職しちゃうかもよ?俺」

みーたんを抱いたまま、用務員はその場を立ち去った。





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