機動戦士ガンダムSEED 砂漠のコーディネーター

□Phase-02
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「まさか君がZ.A.F.Tに入ったとはね…どういう風の吹き回しだ?」

「理由…ですか?」

「そうだが?」

ウォンは、着任して早々にバルドフェルドに呼び出されていた。

「君ほどの平和論者を僕は知らない。その君が、入隊した理由が気になっていてね…」

「平和論では護れないものがあると分かったからです…っていうのは建前で、本当は会いたかったから」

「誰に?」

「バルドフェルドさんにですよ。昔は、よく遊んでもらったり、私が働いているレストランに来店してたから会えてましてけど…」

「単純に纏めると…」

「寂しかったからです」

"はぁ…"とバルドフェルドはため息をつく。寂しいって理由で入隊した彼女に呆れていたからだ。その結果、彼女は努力し、パーソナルカラーと専用機を持つに至った訳なのだが…

「分かったよ、頑張ってくれたまえ…」

「それと、昔みたいに"アンディ兄"って呼んじゃだめですか?」

思わす、飲んでいるコーヒーを吹き出しそうになる。

「今、何歳だ…」

「えっと…21だっけ?」

また、ため息をつく。21にもなった女性、しかも昔は近所同士で遊んでいた間柄の彼女に"アンディ兄"と呼ばれるなんて思っていなかった。
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