(アル♀ジュ+ガイ♀エレ+ヨシュア。会話のみキャラ崩壊中)

「………………」
「………面倒くさいって表情しないでくんねぇ?」
「だって、実際面倒くさいし」
「ヒドッ!!この子ヒドッ!!」
「酷くない。お前の頭パーンしてやろうか」
「お前、だんだん冷たくなってねぇ!?」
「煩い。でも、対価によっては相談に乗ってやらなくもないよ」
「スーズル堂名物ピーチパイです」
「プライド無いのかよ、アルヴィン」
「俺のプライドはジュードの為にある」
「うっわぁ………ロリコンかよ……」
「ロリコン言うな」
「お前なんぞロリコンで十分だ。あ、お茶と皿とスプーンお願いします……で、何があったんよ」
「いやねぇ………」
「だいたい解った」
「エスパーかよ!?」
「ジュードが研究仲間の男と喋ったり、ボディータッチについて喧嘩したんだろ」
「………スゲェ」
「マジか。そしてプライドも無いじゃん」
「煩い」
「だいたい…………むっ」
「どうした?」
「煩いのがまた来た」

「ヨシュアァァァァァァ!!」

「ほらね」
「王様じゃんか」
「きっとエレフ姉様と喧嘩したと思うよ」
「む、何故解った」
「ほらね」
「本当にエスパーかよ……」
「きっとあれだぜ。陛下の周りにハイエナの如く付き回る女どもの事で姉様と喧嘩したんだぜ」
「…………」
「そして、エレフ姉様を娶りたいとか口々に言う奴等もいるから陛下が嫉妬魂が丸出しでそれについても口論になったんだぜ。これ、三時間前。で、すぐに来たかったけど執務が一段落ついてから来たんだぜ」
「…………何故解った?」
「あたりーびばっ!!わたし!!」
「うわぁぁぁぁ……おたく、コエェェェェ……」

「で、マダオ共はどうしたいワケ?」
「マダオとは何だ?」
「まるで駄目な男」
「俺はマダオじゃねぇぞっ!?」
「十五歳の子供に頼ってる時点で駄目でぷー。マダオと言われたくなかったら頼るんじゃねぇでぷー」
「お前、だいぶ性格変わってないか!?」
「エレフ姉様の婚約者だし、家族になる陛下には偽る必要は無いと思ったの」
「ヨシュアッ………!!」
「でも義兄と呼ばれたかったらまだまだ精進するでぷー。感激するなでぷー」
「……………」
「いじけるなら隅でやってよ。ああもう疲れるなぁ」
「いや、おたくが疲れさせてるから」
「そうだ。もう少し真面目に………」
「アドバイスはいらないんだね。よし、解った」
『すいません!!』
「プライド持てよ。マダオ共」


「そもそも、陛下は机の中に隠してある物を渡せば済む事じゃん」
「マジで?」
「お前いつ知った!?」
「それはいいから何で渡さないの?」
「エレンピオスが突然現れたからな。リーゼ・マクシアとエレンピオスの民が落ち着くまでは」
「それって何時になるのさ。解らないままほっとかれるのも辛いんだからね」
「…………」
「戦で疲れ果てているリーゼ・マクシアの民にとって一番の安心材料は世継ぎだよ。お互いの害虫駆除になるし一石二鳥」
「だが……」
「大切な人を護る事が優先順位だよ。エレフ姉様ってメンタル面は強くないんだよねぇ。今頃、泣いてるかもよ?」
「!!!」
「……おー、椅子ひっくり返して行ったわ」
「そうだ、アルヴィン」
「ん?」
「アルヴィンが来る前にジュードから手紙が届いてたんだよね。『アルヴィンと喧嘩しちゃった……どうしよう……』ってね」
「!!!!」

「まぁーた椅子ひっくり返して……」
「お疲れ様でした」
「ローエン」
「ジジイと一緒にお茶など如何ですかな?私の特製ブレンドですよ」
「ローエンの!?やった!!」
「ほっほっほっ」


(『彼』は『彼女』になって特別な人を選んだ)

(真名が偽名になった)

(僕が、『俺』が愛した幼子とはもう逢えないけど)

(この世界で生きていくのも楽しいかもしれない)


「これも幸せなのかねぇ……どう思う?侑子……」
「どうなさいました?」
「ううん。相変わらず、ローエン特製のお茶は美味しいなぁって」
「ありがとうございます、ヨシュアさん」


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