リトバス

□俺の理樹
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「俺のモノになれ…」
「…え?」

僕らのいる教室の窓から華麗に参上した恭介は
そう決め台詞を言ったあと僕を連れて
走り回っていく…………

「きょ、恭介どこにいくの?」
「どこ?そんなことを聞いてどうする?」
「だって…もうすぐ授業が…!」
「勉強なら後で俺が教えてやる………………
それより今は大人しく俺の側にいろ…」

キュン

他の人に言われてもときめかないのに
恭介相手だと…こう…
ときめくものがある。
胸が苦しい…………


「着いた…ここだ、理樹」
「ココって?」
「俺のお気に入りの場所だ」

辺りを見渡すと水面がいっぱい揺らぐ
湖だった。他には木や最低限のモノがある

「その水は飲める、俺が保障する!」
「美味しい…」

湖の水を手で掬って飲むと天然水と
変わらない味だ。
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