うたプリ


□メガネを外した君
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「機嫌直して下さいよ〜」

まるで独り言を言うみたいに那月が1人で喋る。翔は相変わらず無口のまま…
それでも動物の衣装を着ている翔は可愛くて仕方なく那月は翔が喋るまで遊んでいた。

数時間後________


翔の反応がないまま気づけば1時間。
那月がふと時計を見てそろそろレッスンの時間だと、翔に言う。

「もうそんな時間かよ?ヤベ、藍に怒られる…」

流石の翔も仕事の事となると起き上がるが那月がそれをさせない。

「お前なぁ……放せよ」
「まだ、翔ちゃんとくっついていたいです。」

耳元で囁かれると微かに耳が動き感じていると思うと那月は少し意地悪をしてみたくなる。

「まだいいじゃないですか、その辺は藍ちゃんも多めに見てくれますよ〜きっと!!」
「きっとじゃねーだろ、あいつ怒らせると恐いんだからな」

分ってますと、微笑んで翔の衣装のボタンを外していく…”何やってんだ?”と聞くと藍にいまの洋服でいられるとこを見られると注意されるから…
とても楽しそうに翔の衣装を脱がしてく。

「本当は、藍が来るまでイチャつきたいだけだろ?」

恥ずかしそうに答える翔と素直な那月。途中まで何もせず脱がされてたがもう少しで半裸!!って時に

「や、やっぱムリ〜」

誤って那月の頬を叩いてしまう、その衝撃で那月のメガネが外れ床に落ちる。

「わ、わりぃ…那月、大丈夫か?」

叩いてしまった頬を優しく撫でると那月が翔を何食わぬ顔で見た。普段とは違うもう1つの顔の持ち主…
翔は、一瞬にして理解した。砂月になってしまったのだと…!!
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