novel

□log
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中途半端な小話。リハビリです。10分クオリティ。


リボーンが病んでます。リボツナか、リボ→ツナかは皆さんの想像にお任せします。









「時を、止める……?」

 そうだ、と頷くリボーン。その口角は不気味なほどにつり上がっていた。
夏でもないのにたらりと汗が伝い、頭の中で警鐘が煩いほどに響いている。

「そうすれば俺とお前はずっと一緒だ」

 歪んだ――だが、心底嬉しそうな笑顔を向けてくる。
 
 キモチワルイ、キモチワルイ!!

「……ど、どういう、こと?」

 カラカラの喉を漸く震わせて絞り出した言葉は酷く情けないものだった。

「死後の世界なんてあやふやな所で、お前といるより確かな現実でお前といたいんだ」

 靴を高らかに鳴らし、距離を詰める。紅を引いたかのような真っ赤な唇が三日月に歪んでいた。
 一歩、また一歩と歩み寄って来る。此方も後ずさるが歩幅の違いか、直ぐに距離は縮められた。
 互いの息づかいが聞こえてくるほどの至近距離。背中に冷たい汗が流れる。

 コワイ、コワイ、コワイ!!

 恍惚とした表情を浮かべ、オレの頬をするりと撫でた。
 ひっ、と空気が漏れる。

「俺のツナ。俺だけの、ツナ……」

 スーツの胸ポケットから真っ白なハンカチを取りだしたかと思えば、次の瞬間には口を強く抑えられた。途端に強烈な眠気が襲ってくる。

「愛してるぞ、ツナ……」

 意識が遠退くなか、微かにリボーンの声とキラリと光る何かを見たような気がした。









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「クロックタワー」の、時を固着させる、という一文から出来たもの。
ほのぼのばっかり書いてると無性に歪んだ話が書きたくなります(笑)





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