novel
□Sugar!Sugar!!
2ページ/3ページ
飛行機の時間まで余裕があるので、久しぶりのイタリアを満喫することにしたリボーン。ミラノをぶらぶらと闊歩する。
「そう言えば、まだ彼奴へのプレゼント買ってなかったな」
イタリアは日本では珍しいものや、お洒落な雑貨で溢れている。
「こっちで買うか」
誰かと被る心配は無いだろう。
さて、何を買おうかとあちこちの店を覗く。
グラスにマフラーに手袋。様々なものと出会うがいまいちピンと来ない。外に出て再び歩く。
「普段から身に付けられる物がいいよな」
いつでも一緒にいられるから、なんて以前の自分では考えられない感情だ。ツナのお陰で恋愛というものが、こんなに優しい気持ちになれるものだと知った。
思わず笑みを浮かべる。
「本当なら婚約指輪でも買いてぇんだがな」
少年の見た目をしたリボーンがジュエリーショップに入ることが出来てもそんなものを買えるはすがない。
「しょうがない。違うものを探すか」
ふう、とため息を吐いて近くにあった雑貨屋に入る。店内を色々と物色するがツナが喜びそうな物はない。
そうこうしているうちに飛行機の時間が迫ってきた。
「やべぇな……」
一か八かで最後の店に入る。小さな、個人商店のようだ。手作りのものが並んでいる。
そして数十分後、小さな袋を提げたリボーンがドアから出て来た。
.