『エゾホル飼育観察小屋』

レッサーパンダ、エゾホルのお部屋にようこそ☆
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流行りもどこ吹く風でテゾーロびいきのお話が多め。
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06/10(Mon) 23:32
貴方の居ない誕生日なんて・11
エゾホルスタイン

(※テゾにょたオリアーナ注意☆交遊関係はこのサイト内のものです☆)

…………………………………………………………………

♪♪〜♪〜…

ルッチ「(……ιチッ…一曲だけの筈だろ…!)」
クリスティーヌ「(………)」ギュ…


来客『…まぁ♪とってもお似合いのカップルねぇ!』
来客『クリスティーヌ王女と踊るとは、彼も只者では無さそうだな…』ザワザワ…♪


広い会場の真ん中で、華麗なステップで踊り続けるルッチとクリスティーヌ。
…気を効かせたのか、いつの間にか他の客達はそそくさと隅に捌けて、2人だけの世界で踊らせてくれる。


国王「(…よしよし……♪)」


もう逃がさないぞ…?♪

…国王はこのダンスが終わった時、この大勢の国賓達の前で高らかに2人の婚約をフライング発表するつもりだ。
ルッチとて、この逃げ場の無い状態では中々拒否する事は出来ないだろう。

…我が娘もよくやってくれた。
最初は余り気が進まなかったようだが、ルッチの連れの女を見て気が変わったのか積極的に動いてくれて…
女の嫉妬心に火が着いたのか?♪


国王「(…これでマリージョアとのパイプが出来るぞ♪)」


♪…♪♪……

軽快な曲調から、次第にゆったりとしたリズムの曲に変わった。


2人は更に密着するスタイルで踊る。
その時、クリスティーヌがそっとルッチに耳打ちした……


…ス
クリス「(…ルッチ様…このまま踊りながら中庭まで行きましょう………そして、どうかお連れ様とお逃げ下さい……)」

ルッチ「……!」


…一体どういうつもりだ?

もしこの見合いが流れれば、こちら世界政府側はともかく、国王が酷く憤慨するのでは?
…まぁ、クリスティーヌがどうなろうと俺には関係無い事だ。お言葉に甘えてさっさとお暇させて貰うとしよう。


2人はくるくると踊りながら、然り気無く中庭の方へとステップを進める…


国王「…?…ιどこに向かっている…?」


踊っているのに声を掛けるのも無粋だ…それに、ここは吹き抜け二階のテラス席。もどかしい…

そして、その状況を見ていたのは国王だけではなかった。



オリアーナ「へぇ…あの娘がお見合い相手かぁ〜☆」ヒョイ

国王「ΣιVなッ…!?…ビクゥι
…ιあ、ああ……君はルッチ君の…
…その…体調はもう大丈夫なのかな…?…」


オリ「…ええ、ありがとうございます☆
国王様が呼んで下さったお医者様のお陰で、すっかり良くなったみたいです!☆♪」ニコッ♪

国王「…ιそ、そうかね…それは良かった…」ヒク…


驚いた…ι
気が付いたらすぐ横に……

しかし、この娘に盛った薬はかなり強力と聞いていたが…??


オリ「…それにしても、クリスティーヌ様とルッチ様は、とってもお似合いのカップルですわね☆本当に素敵だわ…♪」ニコニコ♪

国王「?…ι君はルッチ君の恋人ではないのかね?」


オリ「(……)…ええ。
…実は、ルッチ様から『虫除け』として常に側に居ろ、恋人のフリをしていろって言われて、ここまで連れてこられちゃったんです☆ι正直迷惑なんですよね〜☆…」ハァ


国王「!…ιそうだったのか…ιははっ…!♪
そうかそうか…!じゃあ、やはりルッチ君には我が娘と是非にも結婚して貰わねばなぁ…!♪」


何だ…!関係無い女だったか…♪
邪魔な女かと、危うく毒殺するところだ…!←


オリ「…私も応援していますから!☆
(……)……ιふぅ、暑い…
ちょっと失礼……仮面を外しますね……☆♪」パチン…☆


おもむろにベネチアンマスクを外したオリアーナ。

マスクの下から現れたのは、陶器の様に艶やかな頬、長い睫毛…アイスブルーの輝く眼差し…
ウィッグ姿だが、その美貌はこの会場の中にも…
いや、この国中のどこを探しても見付からぬ程の美しさ…!まるで女神…!♪


国王「!…ι///ΣΣ!??」ピシャーンッッ!☆

オリ「(…フフン♪)……あら、何か…?☆♪」ニッコリ♪


国王「…ι///何て清らかな微笑みッッ…!♪」フニャフニャ…♪

オリ「うふふ♪ありがとうございます…☆♪」




…国王の全身に稲妻が走る。

///ι何という美しさ…!
だが、無邪気な子猫の様な愛らしさも持ち合わせていて…


国王「(///こんな気持ち…初めて…!!ι)」ドキドキ…♪

オリ「(…さぁて、これからどうしてやろうかな…☆♪)」









続くよ☆

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