○o沖神○o
□風邪気味→看病
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急に寂しくなって、布団にうずくまる。
体だけでなく、心も弱くなったらしい。
…………会いたい。
あのいじわるな笑顔で、頭を撫でられたい。
あの優しい顔で、安心させて欲しい。
…………早く来いヨ、馬鹿。
「おい、起きな」
「……………ん〜」
「ほら、約束通り来てやったぜィ?」
「……ぎん、ちゃ………あと5分、寝かせ、て………」
「…………」
ぴと、と冷たい何かが頬に当たる。
「………つめた」
「俺と旦那を間違えた罰でさァ」
「…沖田?」
「おう、来てやったぜィ」
どうやら、いつのまにか寝てしまっていたらしい。
…………あ。
思わず、鏡を見る。
「どうかしやしたか?」
「お前が大人しくしてるわけないアル、顔に落書きしてないか確認したアル」
「喧嘩売ってんのかテメェ」
ぐちぐち物をいう沖田をぼーと眺める。
「………昨日は、送ってくれてありがとネ」
「まあ、お前みたいなチビ抱えるのなんざ痛くも痒くもねぇよ」
チビとか、悪口を含んで照れ隠ししているけど、私を安心させようと気を使ってくれてるのを、知ってる。
「…………つーか、どこから入ってきたアルか」
「今しがた旦那に会いやしたんで、鍵を拝借しやした」
お前らグルか。