輪廻再会
□肆話「従属」
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子供を真に理解できるのは子供だけだと思うんだ
肆話「従属」-子供と子供-
「…はい?」
もう随分と低くなった声が静かな建物に響く。
その声の発生源は深くフードを被り、片膝立ちで控える忍。
彼の目の前には高齢の里長、その横には彼の師匠が立っていた。
この世界に生を受け早13年。
この時代の数え方では15歳になった。
自分で言うのもなんだが(前にも言ったなコレ)優秀な俺は、
「佐助とともに真田家に仕えよ」
ついに軍に所属するようです。
…急だな、おい。
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