輪廻再会

□プロローグ
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あれは、そう、心地いい秋晴れの日だった。






プロローグ-全ての始まり-






和やかな鳥のさえずりが響く山の中。
草木は赤く色づき、動物達は冬に向けせわしなく走り回っている。

そんな自然の中で少女が二人、うっとりとした表情で
神々しいまでの存在感を放つ紅葉の大木に見惚れていた。


根元に腰掛け団子をほうばる二人の少女は
まだあどけなさが残る顔つきからして12〜15といった所だろう。

草団子を手に取る少女は猫背気味だが背が高く、スタイルもいい。

白黒のキャップを被り、黒のタンクトップの上にボーダー柄の七分袖のパーカー。
それにスキニーパンツとスニーカーというシンプルな格好がよく似合う。

黒縁の眼鏡もかけていることから黒が好きなんだろう。


対して三色団子を幸せそうに口へと運ぶ少女は平均よりも背が低く、

暖色系統で染められたオーロラのような柄の七分袖Tシャツに、浅黄色で青のチェックの入ったふわふわとしたミニスカート。
それに革のような生地のブーツ、といったお嬢様のような格好。

べっちゃりと地面に腰を下ろしていることから
あまりそういったことを気にしない性質のようだが。



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