ハロウィン
□あまいあまい
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あまいあまいお菓子はいかが？
｢ねぇ、室ちん
とりっく おあ とりーと｣
｢残念、お菓子を持ってない。｣
そういえば今日はハロウィンだったな
とアツシの言葉で思い出した
そして何故か今日に限って
アツシにあげる為に買っているお菓子を
持ってきていない
｢じゃぁイタズラする〜。｣
そう言ってアツシはニコニコしていた
イタズラ好きの子供の顔だ…
さて、どんなイタズラをされるか…
少しだけ楽しみだったりする
｢今日１日、室ちんと練習しな〜い。｣
｢えっ、アツシ!?｣
｢今日はゴリラと練習する〜。｣
聞き間違いではない…
何時もは俺と2人で練習している
なのに今日はゴリラと練習する
これはイタズラか!?
普通のイタズラの方がまだマシだ!!!
｢アツシ、それはちょっと…!!｣
｢んで、帰りにまいう棒を奢ってもらう。｣
｢…分かったよ。｣
そして部活が始まり
アツシが言った通りキャプテンと
練習をしていた
福井さんからは
珍しいな、と言われた
確かに…
俺が此処に通い始めた時から
アツシと居ることが多かったからな…
因みに、福井さんは劉から
ハロウィンのお菓子を貰ったらしい
帰り際
｢ねぇ、室ちん
大好きだよ。｣
｢どうした急に…？｣
｢ん〜、さびしかったから。
やっぱり室ちんと居る方がいいと思っただけ。｣
｢そっか。
アツシ、甘えていいよ。｣
そう言って俺は腕を広げた
ポフッ
｢室ちんの匂いだ。
室ちんの匂いって甘いよね。｣
｢甘い？｣
｢うん、なんかね
俺が食べてるお菓子よりあまいの。｣
だからかな、室ちんの腕は落ち着く
なんて可愛い事を言ってくれた
｢アツシは、お菓子と俺
どっちが好き？｣
｢ん〜、どっちも好きだよ。
両方ともあまいから。
でも室ちんの方が好き。｣
｢ありがとう。
アツシ、コンビニ寄ってお菓子買って帰ろう。｣
｢うん。｣
俺はアツシが好き
お菓子よりももっと好き
アツシはお菓子よりあまい
あぁ、早くたべたいな
お菓子よりあまいあまいものを…
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