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□砂糖菓子について
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口に入れた瞬間その甘ったるさにむせ返った。夏が近い。大地を照らす太陽は容赦なく俺達をも焼こうとする。
アスファルトは、熱い。
「毎日どうしてこうも暑いかね。やる気もなくなるよなこんな調子じゃ。」
「仕様がないよ、日本に生まれたことを恨むことだね」
「そしてどうしてこうもお前はかわいくないかね。」
「暑さの影響でございます」
「わっ、なんじゃそら。」
「垂れてるよ」
「なにが」
「アイス」
「あ、いけね」
べろり。
「なにしてんだおまえ」
「甘ったるい」
「へんなヤツ。」
「太陽が氷の塊だったらいいのに」
「センチだなあおまえ。」
END