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□キスのはなし。
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ガリ。

「いっ……でえええええ!!!!!」



「なにすんだよ!!唇が千切れたらどうしてくれたんだよ!!あぁ?!」

「知らない。その男前な顔がへんてこな顔になっちゃうだけだよ。」

「ダフ、こっち向け、おい」

「やだね。」

ガリッ。

「いた!なにすんのさ!痛い!!痛い痛いっ!!」

「お返しだお返し!!耳なだけまだ感謝しろよ!唇すげえ痛いんだからな!!」

「ちょ、やめてよ!耳!!痛いってば!」

ちゅ。

「っ!!や、やめてってば!」

「鼻だから。唇も耳も駄目なら鼻。」

「わけわかんないっ!!や、やだ!」

「いいじゃん。じゃあ瞼。」

べろり。

「ワッ!!やだぁ!タミヤくんの変態!馬鹿!気持ち悪いーっ!!」

「じっとしてろよばか。殴るぞコラ。唇じゃなかったらいいんだろ?」

ちゅう。

「ひい!やだってば!ほんとに!やめてっ!!」

「首に跡ついた。これ、なかなか消えねーぜ。じゃあここにもつけてやるから。」

ちゅう。

「鎖骨。次はどこがいい?腹?腕?脚?」

「………」

「なんだよ赤い顔して」

「………タミヤ君なんかもう知らない」

「嬉しいくせに」

「どうすんのさこれ。馬鹿なの?恥ずかしいんですけど。頭悪い。ばかばかばか、死んじゃえ」

「ダフからちゅーしたらやめたげる。ん。ほら、」

「………」

ちゅ。



「ん。よくできました。」

ちゅ。




END

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