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□夢の肌理
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看護士1「ねえ、四号室の田伏君。昨日目覚ましたわよね」

看護士2「ええ。先生がおっしゃるには本当に奇跡だったらしくて。わたしも正直目を覚ますなんて思ってませんでしたよ。」

看護士1「ほんとに。私、田伏君が病院に来た時のこと今でも覚えてるわよ」

看護士2「本当ですか?私その時いなかったんですよ。やっぱり…ひどかったんですか?話には聞いたことありますけど」

看護士1「まあひどいってゆうか、額にあんな傷なんて状況が珍しいからね。」

看護士2「そうですよねえ。それに、螢光中っていえば今大変じゃないですか。」

看護士1「男子生徒9名に女性教師ひとり行方不明、だっけ。話では田伏君のことをここまで運んできてくれた田宮君って子もその中のひとりらしいわ。」

看護士2「本当ですか?もしかしたら田伏君もなにか関与してるかもしれませんね。」

看護士1「物騒な世の中ね。でもそうだとしたらなんてゆうか…ちょっと怖いね。」


「あの、行方不明ってなんですか」


看護士1、2「!!」

「行方不明って、なんですか」

看護士1「た、田伏君。どうしたの?こんな夜中に」

「行方不明ってなんなんですか。」

看護士2「け、螢光中でね…」

看護士1「こらっ!」

看護士2「す、すいません」

「田宮君もって、どうゆうことですか。」

「彼はなにも悪くないです」

「行方不明ってなんですか」


一、美ハ願望デハナイ。美トハ心理デアル。
一、我ガ世界ニオイテ不幸ハ存在シナイ。誤リヤ欠落ガアルダケダ。
一、光クラブデ争イガ生ジタ時ハメカニズムノ解消ニツトメヨ。
一、ドンナ知恵スベテ冷タイ。ダカラ知恵ヲ信ジヨ。
一、感覚ニ働キカケナイモノ「数字」ハモットモ純粋ナモノデアル。
一、体ノ成長ハ罪デハナイ。大人ニナルマデ生キルコトガ罪ナノダ。
一、永遠ハ存在シナイ。光クラブモ例外デハナイ。シカシ唯一ノ光デアル。
一、愛トイウ言葉ヲ使用スルベキデハナイ。友情モコレニ同ジデアル。
一、己ヲチェスノ駒ト見立テヨ。ソレニ反シテ動クコトハルールニ反スル。
一、我ハ光クラブノ一員デアル。コノ福音ヲ毎日唱エヨ。言葉ハ行為デアル。



「本当は、あの人がいれば他なんてどうだってよかった!」



【暗転】






END

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