11/30の日記

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大好きだったんだ
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大好きだったんだ

褒められることが
認めてもらえることが
何かを頑張れることが

大好きだったんだ。
大好きだったんだよ。


どんなに失われても
どんなに無理ゲーだと言われても
どんなに自分を傷つけても


何かを必死で追いかけて
走り抜けることが
大好きだったんだ。


本当に、大好きだったんだよ。






自分の何もかもを投げ打ったとしても

頑張れることが
走れることが
自分に厳しくいられることが



大好きだったんだよ。






頭が痛くても
熱が出ても
酷い嘔吐をしても
過呼吸になっても
自信暗鬼になっても
自分を偽る事になっても

走り続けたんだ。
走り続けて、時々疲れて。
でもまた走り出して。








何が間違っていたんだろう。

何がいけなかったんだろう。

どうして私じゃなかったのだろう。

どうして身体が動かないのだろう。

どうして足にちからが入らないのだろう。

どうして心配する声だけが私を取り巻くのだろう。

どうして夜が怖いのだろう。






どうしてこの手は
何にも届かなかったのだろう。






ある人はこの苦しみを
私に必要な苦しみなのだと言った。

ある人はこの苦しみを
私のせいではないのだと言った。

ある人はこの苦しみを
よくある事だと受け流した。








私はまた、失うのだろうか。
私はまた、偽るのだろうか。



傷が癒えないうちに新しい傷が増えていく。
どんどんと汚れるそれは切るだけじゃ足らなくて
抉るように突き刺さるようになってきた。






どうしてこんなことになったのかもわからない。




それでも







努力のできない身体は
酷く虚しいガラクタの様なものだと
身をもって思い知らされた。






大好きだったんだ。


大好きだったんだよ。










また、走れる日はくるのかな。



大好きだったんだ。
本当に。

大好きだったんだよ

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