Star gate!
□第二幕
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「なによ……別に、見てほしいなんてこれっぽっちも思ってないんだからね!」
「はいはいツンデレツンデレ」
宇宙からの来訪者、カービィがプププランドで暮らし始めてから、早一週間。
「お前、優しすぎ」
「えっ?」
今まさに扉をノックしようとしていたリックに、その後ろからぽつりと呟いたのはクーである。リックは振り向いて。
「相手は宇宙人なんだぞ」
――実は、現在カービィとグーイが同居しているこのドーム型の一軒家、元々はリックの住み処だったのだ。
未知の宇宙船を完璧に修理するには、かなりの時間がかかる。それまで野宿では可哀想だとリックが家ごと貸したのである。
「細かいことは抜きだろ」
それでも、にこりと笑って返されてしまえばクーはふいと顔を背けてしまい。
……余談だが、彼らは付き合っているので同居しているのである。こんな態度でも、クーは内心歓迎しているのだ。