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□逆転できない恋
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ここは森にある、クー宅。

「……ぅ」

カーテンの隙間から射し込む朝日が眩しい。まだ、もう少し寝ようと寝返りを打つと寝息が聞こえて、うっすらと瞼を開いた。

なんだ。こいつもまだ寝てたのか。

「……、ッ!」

何でこいつが俺の、

ああそうか。カービィがこいつの家を借りることになったから、こいつは必然的にこっちで暮らすことになったんだっけか。

恋人、だから。

「っんん……」
「ぁ」

思わず寝顔に見惚れていたら奴はとうとう目を覚ました。しまったと小さく声を洩らす俺を寝惚け眼で見据え、手を伸ばす。

「リ、っ」

首に手を回し、抱き寄せられる。

それだけで心臓は小さく跳ねて、頬に熱を感じた。それを知ってか知らずか、奴は俺の額に口付けて優しく笑うのだ。

「おはよう。クー」
 
 
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