シルバーファイブ
□シルバーファイブ80
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後で聞くと、吐血量は2000ccを軽く超えていたらしい。
普通、それだけ体内からなくなったら貧血を起こしてしまう。
それでも、友の体力は人並み外れていたから簡単に死ななかったんだと思う。
発作が始まったのは朝の5時頃。
集中治療室に入ったのはわずか10分後。
そこから16時間半も生死を彷徨いながら生きていた。
はっきり言って、奇跡だと思う。
けれど、少年はまだ16歳だった。
せめて、20歳にはなって欲しかった。
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