シルバーファイブ
□シルバーファイブ79
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「うっ!ガハっ」
口からは留めなく零れる血液。
止まることのない発作。
それはあまりに残酷で。
魂が原始に還る前の、無残な姿。
少年の最後の姿。
とても、昨日まで元気だった少年には見えない。
「心拍160!危険状態です!!」
彼の普段の脈拍は50前後。
「心拍上昇!180を超えています!!」
「しっかりしろよ!」
「お前、こんなとこで死ぬようなやつじゃねぇだろうが!!」
「前みたいに起きてよ!!」
鈴、静、涼香、海飛の4人は声をかけながら集中治療室に連れて行く。
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