小説

□デスほにゃらら
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「浩史〜」
「げっ、小野くんだ」
「(げってなんだ…)ガオー!」
「…何、また変態の真似?」
「変態の真似なんて今まで一回もしたことないから!…ガオー!」
「じゃあ何…てかこのままつっこまずにいこうと思ってたけど…何その衣装…」
「くっくっく、よくぞ聞いてくれたな…俺は小野大輔ではない…デスハンサムだ!」
「……」
「……(…あれ)」
「……」
「デ、デスハンサムだ!」
「……」
「が、がおー……」
「…おつかれー」
「ちょっと待って、浩史、スルーしないで!」
「……」
「俺は今日はデスハンサムなんです!浩史を食べちゃいに来たの!」
「…てかさあ…」
「?」
「その全身タイツからしてキツイのにさぁ…何デスハンサムって…」
「うっ…」
「自分からハンサムって何様?それ、自分ではカッコイイと思ってんの?うわ、引く、キモチワルイかなりキモチワルイ」
「………」

辛辣な言葉がザクザク刺さる。
なんだよ、櫻井さんが成功したって、嬉々として自慢してきたから…これだ!って思ったのに…
衣装だって買ったのに…女装はこないだやったからこっちにしたのに…
(かわいいと思ったから浩史のも買ったのに…)

自分でも馬鹿な事をしてるって解ってるけど、でもかわいい浩史が見たかっただけなのに。笑ってほしくて、それであわよくば…なんて

ツンだって、度が過ぎるとちょっと、かなしい。

完璧にうなだれてしまった小野をみて神谷はめんどくさそうな顔をして、そしてそれから仕方なさそうに少しふふ、と笑った。

「ねぇ、お、…ですはんさむ、だっけ?」
「…はい?」
「俺、疲れてんだよね〜昨日打ち上げ三次会まで付き合わされちゃってさー」
「…はぁ、」
「勿論、そっちから言ってきたんだからさ、…してくれるんだよね?」
「…?」

だから!と浩史は顔を赤くして、苦々しく、吐き捨てるように言った。

「だから〜……今日俺マグロでいいなら…襲われてやってもいい、よ…ですはんさむ、に」
「ひ、浩史!」



ああ、櫻井さん、ありがとう…!
さっきまで文句を垂れていたのに手の平を返すかのように偉大な先輩に敬服する。

ああ、浩史の匂い…!
俺はでっちあげの都市伝説に感謝しながらかわいいセンパイに力の限りのサービスを、施す。















いいのか?デスハンサム

(いいんです、これがふたりの愛のカタチ)













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第二弾〜(二弾があることにびっくりだよw)
デスハンサム…
電波\^o^/……m(__)m

あっ多分第三弾もあります(!)
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