小説

□デスほにゃらら
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「なあ、健一」
「ん?」
「…デスメガネって知ってるか?」
「なんやそれ、新手のイマジン?!」
「ブッブーハズレ〜」
「…なんやねん、デスメガネて」
「デスメガネってのは文化放送に伝わる都市伝説でな」
「…うそくさー」
「絶倫らしいんだよ」
「はああ?」
「しかもものすごく、デカイ」
「何が!」
「…とにかく!変態で、だけど、イケメン」
「…」
「しかもイケメンらしいんだよ」
「二回目」
「…で、この話には続きがあって」
「…」
「来るんだよ」
「…」
「この話を聞いた人の所にデスメガネは、来る」
「…」
「でな、ここからが大事、よく聞いて健一」
「…」
「実はな……俺がデスメガネなんだッ、!…いただきまーす!」


ぼすり、と孝宏は怪訝そうな目を向ける健一をベッドへと押し倒した。
抵抗されるの覚悟の暴挙だったが、健一はおとなしく下から俺を見つめている。


「…なんでつっこまないの」
「…」


すると健一の手がゆるりと伸びてきて引き寄せられる。
軽く触れるだけのキスを何度も受けて、徐々にそこがじくじくと熱く、痺れるようになってくる。
切れ間のないそれはエスカレートしてきて、室内に濡れた音が響く。


「…ッ、はぁ」
「くく、デスメガネ弱いな」


健一は押し倒されているくせに上位に立つ者の顔をして、くつくつと喉で笑った。
なにを!と自分からもキスしようとすると、やんわりと制止された。


耳元で囁かれる。



「…今日は、弱いデスメガネの餌食になってやっても、ええよ」


ぼっ、と発火したかのように頬が熱くなる。
ノンアルコールなはずなのに、ふらふらする。俺は多分、健一に酔ってる。

「…いただきまーす」

小声でそう零すのもそこそこに俺は、性急に健一の首筋に、顔を埋めた。








最弱デスメガネは今日も行く















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※勿論ながらフィクションです※
※デスメガネは実在しません※
……(電波な話ですいませんでした)
テーマはへたさくと小悪魔けんいちです(笑)
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