†NOVEL†

□†最強Sister†
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『どうしてリーバー君はそうなのさっ!?』

『あんたが仕事しないからでしょうっ!!』











†最強Sister†











朝も早よから科学班に響き渡るコムイとリーバーの声。
回りにいる研究員達は、『またか…』と言った様子で、我関せずを貫いている。
そこに、救世主の如く現れたのは、コムイの溺愛している妹のリナリーだった。

『コーヒーいる人〜?』
「「はーいっ!!」」

地獄に仏。
まさにリナリーのこの声に、『救われたっ!!』と言う風に手を上げる研究員たち

バカップルの痴話喧嘩に悩まされている研究員達は、それを止められる唯一の存
在に助けを求めるように群がった。

『またやってるの?あの二人…。』
『そうなんだよ〜;;止めてくれる?二人があの状態じゃ仕事が進まなくて;;』

黒の教団の頭脳と呼ぶべき室長と、その側近的ポジションにいるリーバー。
この二人がいないと仕事も進まない。
助けを求める研究員達に、リナリーは仕方ない…と言う風に溜め息を付くと、二
人に近付いていった。

『はい、兄さんにリーバー班長。コーヒーカップいれてきたわよ。』
『Σリナリーっ!!ちょっと聞いてよっ!!リーバーくんたらねっ!!』
『悪いのはあんたでしょうがっ!!何でリナリーに助けを求めるんですかっ!!』
『だってリーバー君がッ!!』
『仕事してくれない人の言うことなんか聞けませんッ!!』

ヒートアップしている二人のやり取りに、リナリーは内心『むふふ…Vv』と笑いながら、表面上は優しい笑顔を浮かべ、適当にデスクの上にコーヒーカップを置いた。

『で、何をそんなに言い合ってるの?』
『それがねっ!!リーΣもがっ!!??』
『うわうわうわーーーーッッ!!///そんなこと自分の妹にいう奴がいますかッ!!///』

何かを言い掛けたコムイの口を後ろから両手で塞いで、真っ赤に赤面してるリーバー。
勘の良いリナリーは、はは〜んという感じに目を細め、赤い顔をしているリーバーを邪な笑みを浮かべて見上げた。

『どうせまた、無理なお願いしたんでしょう?兄さん、今度はどんなお願いしたの?』
『ちょっ…リナΣひゃっ!?///』

リナリーの楽しそうな問い掛けにストップを掛けようとしたリーバーの手を、口を塞がれていたコムイが甘噛みすると、驚きの声が上がり手が離される。
赤い顔をして声を上げたリーバーに、リナリーは『にたり…』と悟られないように唇を歪ませた。
(相変わらず可愛い声出すじゃない…Vv)
口を開放されたコムイは、リナリーの両肩を掴んで大量の涙を流しながら叫んだ。

『それがねリナリーっ!!リーバーくんったら、僕疲れたから、受電のためにぎゅってさせてって言ったのに、嫌だの一点張りで仕事しろとしか言わないんだよっっ!!!!(号泣)』
『まともに仕事片付けないくせに被害者みたいなこと言わないで下さいよッッ!!////』
『だってだってだってーーーーッッ!!!!リーバー君ぎゅってしたいよーーーーッッ!!!!!!』
『黙れーーーッッ!!!!///』




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